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コラム2026年10月6日

記帳とは?総勘定元帳が税務調査で会社を守る理由

「記帳って、そもそも何をすること?」「総勘定元帳ってなに?」――会社を作ったばかりの方や、はじめて個人事業を始めた方からよくいただく質問です。この記事では、記帳の意味と、取引が決算書になるまでの流れ、必要な資料、クラウド会計での自動化、電子取引データの保存、帳簿の保存期間までをやさしく解説します。

  • 記帳の意味と、総勘定元帳が大切な理由
  • 取引 → 仕訳 → 総勘定元帳 → 決算書という流れと、必要な資料
  • クラウド会計での自動化と、電子取引データ・帳簿の保存のルール

01BOOKKEEPING記帳とは?

記帳とは、お金やモノの動き(取引)を、決まったルールで帳簿に記録していくことです。

税金を正しく計算する

売上と経費を記録しておかないと、利益も税金も正しく計算できません。

会社の状況がわかる

毎月の数字を見ることで、もうかっているか、お金が足りるかがわかります。

税務調査で説明できる

取引の記録と証拠書類がそろっていれば、申告の正しさを説明できます。

記帳は、税金のためだけの作業ではありません。会社の「健康診断」の元になるデータです。

02FLOW取引が決算書になるまでの流れ

記帳は、ひとつひとつの取引を仕訳にし、それを科目ごとに集めて、最後に決算書にまとめる作業です。

毎日取引売上・仕入・経費の支払いなど
毎日〜毎月仕訳日付・科目・金額を借方と貸方に記録
自動で集計総勘定元帳仕訳を科目ごとにまとめた帳簿
年1回決算書貸借対照表・損益計算書を作成
仕訳帳

取引を日付の順に記録した帳簿です。「いつ、どんな取引があったか」がわかります。

総勘定元帳

仕訳を「現金」「売上」「交際費」など科目ごとに集めた帳簿です。科目ごとの動きと残高がわかります。

税務調査では、総勘定元帳を見て「どの科目に、いつ、いくら計上されているか」が確認されます。元帳の1行1行が、領収書や請求書と結びついていることが、会社を守ることにつながります。

03DOCUMENTS記帳に必要な資料

記帳は、取引の「証拠」になる資料をもとにおこないます。次の資料をそろえておきましょう。

通帳(入出金明細)

売上の入金や経費の引き落としなど、口座のお金の動き。

クレジットカード明細

カードで払った経費の内容と金額。

領収書・レシート

現金やカードで払った経費の証拠。

請求書(発行・受領)

売上の請求と、仕入・外注費などの請求。

売上データ

レジやECサイト、決済サービスの売上の記録。

※インボイス制度により、仕入税額控除には原則として適格請求書(インボイス)の保存が必要です。

04CLOUD ACCOUNTINGクラウド会計で記帳を自動化

クラウド会計ソフトを使うと、記帳の多くを自動化できます。

STEP 1口座・カードを連携

銀行口座やクレジットカードを会計ソフトに連携すると、明細が自動で取り込まれます。

STEP 2仕訳を自動で提案

取り込んだ明細から、科目の候補が自動で提案されます。ルールを登録すれば、次回から自動で仕訳されます。

STEP 3領収書もデータで

領収書や請求書はスマホで撮影・アップロードして、仕訳とひもづけて保存できます。

STEP 4数字をすぐ確認

元帳や試算表がリアルタイムで更新され、いつでも数字を確認できます。

当事務所はクラウド会計を使い、記帳代行から申告まで一貫してお手伝いしています。資料はデータで共有できるので、紙を郵送する手間もかかりません。

05RETENTION電子取引データと帳簿の保存

メールやネットで受け取った請求書・領収書などの「電子取引データ」は、紙に印刷するのではなく、電子のまま保存する必要があります。

電子のまま保存するもの(例)
  • メールで届いたPDFの請求書
  • ネットショップの購入画面・領収書
  • クラウドサービスで受け取った請求書
保存のポイント(一般論)
  • あとから日付・金額・取引先で探せるようにする
  • 改ざんできない方法・ルールで保存する
  • 会計ソフトや保存サービスを活用する
区分保存期間(原則)主な帳簿・書類
法人7年総勘定元帳、仕訳帳、決算書、請求書、領収書、通帳など
法人(欠損金が生じた年度)10年その年度の帳簿・書類
個人事業主(青色申告)7年(書類によって5年)帳簿、決算関係書類、領収書、通帳など

※保存期間は、原則として申告期限の翌日から数えます。保存の要件の詳細は、事業の規模や状況によって異なりますので、個別にご確認ください。

税務調査への備えについては、コラム15『税務調査で見られるポイントと、日頃からできる備え』もあわせてご覧ください。

この記事のまとめ
  • 記帳とは、取引を決まったルールで帳簿に記録すること
  • 流れは「取引 → 仕訳 → 総勘定元帳 → 決算書」。元帳と証拠書類のつながりが税務調査で会社を守る
  • 通帳・カード明細・領収書・請求書・売上データをそろえ、クラウド会計で自動化できる
  • 電子取引データは電子のまま保存。帳簿書類は法人で原則7年(欠損金が生じた年度は10年)保存

Q&AFAQよくあるご質問

Q記帳は、まとめて年に1回でもいいですか?
A

法律上の決まった頻度はありませんが、毎月おこなうのがおすすめです。ため込むと資料が見つからなくなったり、数字を経営に生かせなかったりします。

Q総勘定元帳は、自分で作る必要がありますか?
A

会計ソフトを使えば、仕訳を入力するだけで総勘定元帳は自動で作られます。自分で書き写す必要はありません。

Q紙で受け取った領収書は、捨てずに保存が必要ですか?
A

原則として保存が必要です。一定の要件を満たしてスキャン保存すれば、紙を処分できる場合もあります。運用の前にご相談ください。

CONTACT数字のことは、まるごとご相談ください。

沖税理士事務所では、記帳代行から決算・申告、節税のご提案、税務調査の立ち会いまで、クラウド会計とオンラインで一貫してサポートしています。専用LINEなら、土日祝も24時間以内にお返事します。

※本記事は2026年10月時点の一般的な内容です。個別のご判断は、お気軽にご相談ください。

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